こっくりさん


目の前には真っ赤に染まっている、わたしと同じ制服があった。



あぁそうか…


やっと思い出した。




「葵ちゃん!」



トラックのかげになっていて全面が見えない。



でも呼び掛けても返事をしない。


さっきからぴくりとも動かない。



「そうだ救急車…」



ポケットを探る。


「…?
あれ、ない」

< 141 / 200 >

この作品をシェア

pagetop