こっくりさん

この世界のわたしにもちゃんと親友がいたんだ。


わたしにもまだ味方になってくれる人がいる。



「ぁ、そうだ!

葵ちゃん…」


わたしは昨日のことを思い出した。


無理やり忘れようとしていた。

あの事故が『なかったこと』になった。


じゃあ葵ちゃんはどうなったのか。



「ごめん、ちょっと一緒にきてもらえる?」


「どこにですか?」

わたしは無言で隣のクラスに向かった。

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