こっくりさん
わたしのこと『だいすき』って言ってくれた。
ずっとわたしの味方だと言ってくれた。
ずっとそばにいると言ってくれた。
一緒だと言ってくれた。
「ごめ…ん…ねゆり。
わたしは…ゆ…りの…こと、だいすき…だよ」
なんでわたしは優里のことを咎めてたんだろう…
優里がわたしのことをどれだけ思ってたかわかってるはずなのに…
「あは、気づいた?
ほんとはわたしもだいすきだよ♪」
「ゆり…」
「でももう遅い☆」
突き刺されたままの右目を抉られた。
「うぐっ、ぁっ」
もう声にならない叫びしかあげられない。
「なんか言ってみ?
いつもみたいにおしゃべりしようよ♪
…あれ、死んじゃった?
まぁあきたしいっか」