俺様彼氏注意報
いやいや…意味わかんない…
「好きだ。」
混乱するあたしにますます追い討ちを
かけるように少し低い声で呟いた。
頭の中を整理しようと黙っているあたしに
痺れを切らしたのか"返事は?"と彼は聞く。
返事…返事は…
"ごめんなさい(あたしあなたのこと嫌いなんで)"
と言おうとしたあたしの言葉を遮り。
「てか、返事なんか聞く必要ねーか。
俺が好きだって言ってんのにお前が
俺のこと好きじゃないわけないもんな?」
口端を少し上につり上げ、
見たこともない男の悪魔顔に目を見開き、
口をポカーンと開けることしか出来ないあたし。
――――…はい!?