俺様彼氏注意報
△あたしの意思は!?
――――――…
―――…
ダダダダダダダダッ!!
ガラッ
「北条っ!!お前今まで何してたんだっ
もう開始から15分も経ってるぞっ!!
あと廊下は走るな!!」
ぜえぜえ息を切らすあたしに先生は
チョークをあたしに向けながら言った。
『先生っ!!あたしは今、まさに今っ
16年間生きてきた人生の中で一番の
ピンチを迎えてるんですっ!!
授業のことなんて気にかけてられませんよっ!!』
「この短時間の間にお前になにがあったんだよ!?
まあ…いい…今日は大目にみてやるから席に座れ。」
先生は呆れ顔であたしに向かって
シッシッと手をはらう。
《こっちは真剣なんじゃーいっ》