俺様彼氏注意報
『ちょっ…ちょっと離してよっ!!』
車のドアの前で両手をしっかりドアの
端と端にくっつけ粘るあたしを
また強引に押し込んで、車を発車させた。
後ろの窓にバンッと両手と顔をついて家を見る。
そこには、門の前に立ち、
爽やかな笑顔で手を振る母がいた。
ああ…私は今日ほどこの家に生まれたことを
後悔することはないでしょう…
溜まった不満をぶつけるため、
息を吸い込み、猫ひ○しのように…
『お母さーーーーんっ!!!!』
と叫んだ。