俺様彼氏注意報
――――――
ガチャ
「いくぞ」
出てきて早々あたしの腕を掴み、
歩きだす須王。
ちょっとちょっと…
坊ちゃん?
『待たせて悪いなとかないわけ?』
「なんでそんなこと一々言わなきゃいけないんだよ」
ムッ
「おい…」
須王が引っ張る反対の方を向いて
足を踏ん張るあたし。
なにやってんだろ…
こんなガキみたいなことして…
頭では分かっているけど動かない体。
気まずさに下を向いた顔を上げれない。
「はあ…」