俺様彼氏注意報
『なっ!!でも先生怒らなかった?』
「あー全然?詳しく説明するとおー…」
―2時間前―
「席つけー授業始めるぞー」
気怠さそうにドアをガラッと開け、
教卓に教科書を置き、
教室を見渡した担任は一時停止。
後、
「…じゃあ12ページ開いてー」
と、何事もなかったかのように普通に授業を始める。
「せっ先生!!北条さんが変です!!」
ビシッと手を上げ、勇気をだし尋ねた少年Aに
《言った!!》
クラス全員息を揃えてこう思っただろう。
ドキドキと返事を待つ生徒に
「うん。あいつはああゆうヤツだからほっとけ」
と担任はサラリと言った。
二限目の先生も一瞬一時停止し、
冷や汗をかきながらメガネをくいっとあげ、
授業を始めたらしい。
「関わりたくなかったのね」
色気あるビューティボイスで、
興味なさそう呟く小百合。