俺様彼氏注意報




「ああ、来ましたね。
では北条様をよろしくお願いします」




「かしこまりました」





アリスさんは渡貫さんに軽くお辞儀をしてから、
あたしの手を引き、更衣室の中に入った。





「今日から私が北条様の指導係になります。
よろしくお願いしますね」




そう言ってニコッと優しく笑う。




《笑うとさらに可愛い…》




ハッ!!



『あっよろしくお願いしますっ!!』





意識を取り戻し、勢いよく頭を下げた
あたしを見てクスッと軽く笑い、




「じゃあ、まずは着替えましょうか?
北条様のロッカーはこちらになります」




と言って一番右端のロッカーまで案内してくれた。




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