俺様彼氏注意報




――――……



「可愛いですっ絶対北条様には似合うと思いましたっ」



『そっそうですか…?』




白と黒のいかにも"メイド"という感じの服を着たあたし。




《恥ずかしい…》





『普通のエプロンとかじゃダメなんですかね?
こんなフリフリのじゃなくて…』




白いエプロンを握りしめながら苦笑いで言うあたしに



「一応制服ですから」




とアリスさんは少し困った顔で笑った。




「じゃあ北条様には…『あっそれと!』




「?はい…?」




『北条様とかなんか堅苦しいので好きに呼んで下さい!敬語もいらないんで』




《ここに来てからみんな様づけでなんかかゆかったんだよね…;;》



「ですが…」




戸惑う顔をしているアリスさんに"逆にお願いします"と頼み込んだら、




「…わかりました。じゃあ…あすちゃんって呼ばせてもらいますね」




と言ってふわっと優しく笑う。


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