俺様彼氏注意報



「やっぱ知らなかったか。お前自分の学校の生徒会のメンバーくらい覚えとけよな…」




ネクタイを締めながら、
呆れ顔であたしを見ながら呟く




うぅ…だって体育館で集まる時は
いつも寝ちゃうし…


そういえば入学してからすぐ
生徒会の就任式やったけ…
見事に爆睡でしたよ




自分の情けなさに
両指を絡めながら下を向く




「まぁ、お前のことだから
どーせ寝てたんだろうけど」




ふんっと意地悪く笑うこいつに
返す言葉もありません。




く~くやしぃ~




なにか一言言ってやろうと
拳を作り顔をあげると、鏡の前で
ネクタイに苦戦している
須王が目に入った。









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