俺様彼氏注意報
あたしの声の低さにぴくっと
頬を引きつらしたが、口は開かず
気まずそうに顔をそらしている
『貸して』
「やだ」
『貸して』
「やだ」
『貸して』
「やだ」
『「・・・・・・」』
…だめだ…このままだと
日が暮れそうだよ…
『はぁーもういいよ。
折角やってあげようと思ったのに』
鏡から目線を逸らし、なげやりに声を出した
「……だろ…」
ん?
『え?なんか言った?』
ボソッとかすかに聞こえた声に
耳を凝らす