【短編】12年の想い
それからも何も知らないチョコは相変わらず俺の元へ来よった。

家におらんときは親がおるときはあがりこんで母親や父親とこの家の娘のように喋っとった。

そして俺を見て


「あ、亮ちゃんお帰り~♪」

って言う。

それに笑顔で答える。


「ただいま。」


ほんまの家族やなくてよかった。

やっぱりチョコが愛しい。

チョコを見るとホッとする。

本物の妹やなくてほんまよかった。


それにしても、日に日に綺麗になっていきよるな。

毎日痛感する。


恋しとるんやろか??

もしかして彼氏おるんやろか??

だから自分をそんな磨いてるんやろか??


ほんま複雑や。

離れてってほしくないのに。
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