【短編】12年の想い
こいつ飲んどるってすぐわかった。

トローンとした目。

かなりヤバそう・・・。

男と一緒にさせてられっか!!


「ちょっと来い!!」

そう言ってチョコの手を強引に引いて歩き始めた。

何で弱いくせ飲んでんねん。

男が放っておくわけないやろ。

なんで自覚がないんか。

イライラしとった。


「り、亮ちゃん!?本物なん!?」

そう驚いて聞くチョコ。

怒っとったけど本物って聞くとこにウケてしまって

「どこに俺の偽物がおるんか。」

そう言って笑った。


するとチョコは泣き始めて・・・

なんや・・俺が泣かしたんか??

あの男とおりたかったんか??

いや、そんなわけないよな??

また俺はオロオロし始めた。

また触れて手払いのけられたら傷つくし・・。

すると


「諦めるなんて無理や・・・。亮ちゃんが好きすぎて・・無理や。」

そう抱きついてきた。

もう我慢の限界や。

俺やってチョコをギュッて抱きしめたい。


俺も強く抱きしめてちゃんと言うた。



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