野球ボールと君の夢
君との出会い
もう野球はやめるつもりでいた。
だから部活をチラっとのぞくだけ…と
思っていた。
見るだけ…
見るだけ…
野球のグラウンドが広がっている。
懐かしい。
また投げたいな。
でも俺は「ダメピー」なんだから。
誰かいるかなと思い、
フェンス越しに中をのぞく。
「もしかして、野球部みにきた?!」
「ギョッッッ!!!」
思わず声をあげた。
肩に手をのっけられて
笑ってこっちを見ている女の人。
高校生ではなさそうだけど…
「見に来ただヶ…」
そんな声も届かず
その「女の人」は
俺をグラウンドへと引き込んだ。