ダサメン教師の秘密♥
あたしはプリントに目を落とす。
問題をじっくり読んで問いに答えていく。
今日も順調に問題が解け、早く終わりそうな勢いだった。
「なぁ…高野?」
静かな教室に響く先生の優しい声。
その声にあたしの体は一瞬、ピクッとなった。
『…はい、なんですか?』
あたしは、先生の方を見るが、先生は和英辞典を見ている。
「夏休み、補習が入らなかったらどうしてた?」
『イキナリなんですか?』
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