ダサメン教師の秘密♥



『はい…』



あたしがそう答えると先生は、定規セットからカーブ尺を取り出し、あたしの製図を引き直していく。




やっぱり“さすが!”と言っていいほど正確な定規使い。



1ミリすら妥協しない所はさすがプロだなと思った。



『先生はどこの大学出たんですか?』



「え?イキナリ何?」





『いや…デザイナーなのに教師の免許も持ってるからすごいなーって思って…』





「俺、最初は、服飾の大学出て、家庭科の免許も取得したんだけど、やっぱ英語も好きだったから教育の大学にも通ったな…だから2つ出てる…」




2つも?!






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