ダサメン教師の秘密♥


言葉で消えちゃうのがもったいないくらいで





心の録音テープがあるのなら、しっかり録音したいくらい嬉しかった。





好きな人に、名前を呼んでもらえる幸せ、初めて感じたよ。



それと同時に、世界で1番あたしの名前が輝いた気がした。




『うん。ありが…とう…』




あたしはただそれだけなのに涙を流した。




「もう!泣きすぎ!泣き虫!」


先生はズボンのポケットからハンカチを取り出すとそれであたしの涙を拭った。



< 153 / 164 >

この作品をシェア

pagetop