ダサメン教師の秘密♥
「ん、じゃー今日はここまで!」
先生はそう言うと教科書をパタッと閉じた。
『えっ?もう、ですか?』
あたしは自分でもビックリするような事を口が勝手に言っていた。
「あ??何だ?まだ補習続けるか?」
『あ、いえ…い、やったー!終わった!!』
あたしはいきな声のトーンを上げて喜んでみせた。
「?変なヤツ」
先生は、少し眉間にしわを寄せて首をかしげた。
あたしは、それに気づかないフリをしながらカバンに筆記用具と教科書を詰め込む。
「じゃ、おつかれさん!明日は遅刻すんなよー」
先生はいつの間にかドアの近くに居て、その言葉を言うとすぐに教室から出て行ってしまった。