ダサメン教師の秘密♥
あたしは、教室の窓から中を覗く。
確かに、桜井先生だ…
また、描いてるのかな?
桜井先生の横顔は真剣そのもので、いつもは見せない顔だった。
その横顔があまりにも美しいから、あたしはついつい見入ってしまった。
何かに迷いながら、頭を抱えたりかいたりしながら1枚の絵を完成させている一部始終をあたしはこっそり目撃していた。
「何?」
ふと、あたしに気づいた先生は、こっちを向きながら一言漏らす。
ヤバイ!
その3文字があたしの頭の中をよぎった。
その瞬間、あたしは走り出した。