ダサメン教師の秘密♥

掴んだ手 -千尋side-



「せ、先生、痛い」


俺は高野のその言葉で掴んでいた手を解放する。



「あ、悪い…」




高野は下を見たまま、俺を見ようとしなかった。





高野の腕にはくっきりと俺が掴んだ手の跡が赤くなっていたのが目に入る。




『…ごめん』





俺は、もう一度謝る。



そして、今度は頭を下げた。




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