君に触れたくて…




ギシギシと古いベッドが激しく音をたてる。


俺の上で乱れる女。



………なんの魅力もない。




「理音…あん」




勝手に動いて

勝手に気持ちよくなって

馬鹿らしい。



「い…く…」



気持ちわりぃんだよ、お前の全てが。


俺を求める女全員が。




「やめた」



「…え?」



「お前じゃ無理。飽きた」



「ちょ、理音!」




上に跨がっていた女を突飛ばし、
乱れた制服を整え、俺は保健室を出た。




教室に戻ると
何かと口うるさいハゲの授業。


俺はいつものように怒られ、席につく。




最近知ったこと。



宮路秋桜は同じクラス。




全く興味なかったから、
今まで一緒のクラスだったことでさえ
知らなかった。



ちなみに、智樹は隣のクラス。





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