君に触れたくて…
「ったぁ」
しりもちをついたお尻がかなり痛い。
「はぁ」
「大丈夫か?」
俯いていた顔をあげると、手を差し伸べる理音の姿があった。
なんでよ…
さっきまで冷たかったくせに…。
でも、内心かなり嬉しい。
あたしはその手をとり、自分の体を起こした。
「あり…がと」
触れた部分から、理音の体温が伝わってきて、なんだか顔が熱くなる。
「こいつ押したの誰?」
「……」
一気に静まり返ってしまう場。
あたしはこういうのが苦手。