君に触れたくて…
呼び出した先は、俺の場所。
まぁ保健室。
「お前秋桜と別れたん?」
「…あぁ」
「なんで?」
「お前には関係ねぇ」
まぁ…当たってるよな。
「あっそ」
「そんだけ?話」
「あぁ」
「秋桜よろしくな」
は?意味わかんねぇ…
俺はいつの間にか、幸弘の胸ぐらを掴んでいた。
「なにがよろしくな、だよ…秋桜はお前がいいんだよ!見ててわかんねぇのか?」
「…ふっ(笑)おめでたい奴」
「ああ?!」
「離せよ、手」
決して睨んではいないが、幸弘の目は強いと思った。
俺と違って、真っ直ぐで、ちゃんと“自分”を持っている。