君に触れたくて…
「おまたせ」
雑誌を読んでいると、数分遅れた知佳がやってきた。
「なんだよ、話って」
俺たちは外に出て話しを進める。
「うん…あのね…。あたし、妊娠しちゃったみたい…」
「……は?」
妊娠?誰の子だよ。
「俺のじゃねぇよな」
「理音のだよっ!」
え…まじかよ、
「嘘だろ?」
「嘘なんかじゃない!ホラっ」
知佳は手に持っていた、診断書を俺に見せてきた。
俺の思考回路は一時停止。
「おっ!理音♪何やってんだ?」