君に触れたくて…





嘘だろ…
そんな簡単に結婚とか行くかよ。




「知佳ちゃん、理音も突然のことで驚いてるし、話は待って」



「…わかった。でも、理音くんは、あたしと結婚しなきゃ駄目よ?」




誰がお前なんかと…



知佳は薄気味悪い微笑みを見せ、足早に去って行った。




「お前さ、責任とれんのかよ」




智樹が煙草を吸いながら、冷静に話す。




「無理だろ。金渡すから堕ろしてもらわねぇと」



「あいつのことだから嫌とか言うんじゃね?」



はぁ



俺は心の中で深いため息をついた。




しかし俺は翌日、本当の意味を知ることになる。



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