君に触れたくて…




自然と目から涙が落ちる。



なんて幸せなんだろう…
夢みてた時がやっときたんだ…



ふいに瞳があう。
重なる唇。



理音のキスは、優しくて、極上に甘かった。



……………―――



「気を付けろよ」



理音が家まで送ってくれた。



彼のバイクは、2人でも十分乗れる。


普通のバイクを理音流にアレンジした改造バイクだ。



春の風は心地いいし、理音の背中は温かいし。



バイクの後ろに乗っていても、眠っちゃいそうに気持ちよかった。


ってゆうか、まだ離れたくないな…


ワガママ言ったら嫌われるかな?



「ねぇ」



「ん?」



「寄ってかない?」



「…は?」



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