君に触れたくて…
「いとこか…やけに親しいいとこだな」
くそっ…
全然だませてねぇ。
「お前の彼女だろ?」
「……」
恭介先輩が、じりじりと俺達に近づいてくる。
やばい…
そう思った。
「中に入れ」
「え…?」
「いいから早くっ!」
秋桜は驚きながらも、家へと入って行った。
「それで守ったつもりか?」
先輩が俺の髪を掴む。
それと同時に腹に激痛が走った。
遠くでバイクを吹かす音が聞こえる。
秋桜…
無事だったか…な…
俺は意識を失った。