君に触れたくて…
俺が中学2年の頃の話。
俺は、虐められてた。
「きもすけー」
「まじ気持ちワル!!」
あだ名はきもすけ。
毎日毎日殴られ、蹴られ、身体中痣だらけだ。
給食はパンの耳だけ。
シチューやハンバーグ、牛乳さえ貰えることはなかった。
「お前と一緒のもんなんか、食いたくねーよ」
クラスのボス的存在、敦がそう言ったのがきっかけ。
だから俺はいつも、コンビニで弁当を買い、昼休みこっそりトイレで食べていた。
そんなある日、
「きもすけ!!お前は見張りだ」
体育の時間、俺は敦に呼ばれ、誰もいない教室へと向かった。
教室の外で俺は見張り。
中で敦が何をしているのか分からなかった。