君に触れたくて…




「ねぇねぇ、」




俺たちの呼び掛けに、彼女たちが振り向く。




「猫が逃げれなくなってんだけど、一緒に助けてもらえない?」



「え…いいですけど…」



「まじ?こっち!」




俺たちは公園の端にある、トイレへと彼女たちを誘導した。


そして



「大人しくしとけよ?」



「きゃっ」



「騒ぐんじゃねぇ!」



「美帆っ」



「秋桜、助けて!」



「だまれっ」




仲間が美帆の口を押さえる。




「いってぇ!!!」




突然後ろで、仲間の奴が悲鳴をあげた。



驚いて振り替えると




「美帆を離して」




捕まえられていたはずの秋桜が、逆に仲間を捕まえている。




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