君に触れたくて…
仲間と秋桜が言い合っている。
「あーまじ萎える」
俺は秋桜の手を掴み、壁に押し付けた。
「望み通りにしてやるよ」
みるみる秋桜の顔が青ざめて行く。
「お前、騒いだら友達の命ねぇぞ?」
秋桜の耳元で軽く脅し、俺は制服を引き裂いた。
胸に手をやる。
小ぶりな胸は、まだ中学生である、彼女の幼さを感じさせた。
「やけに静かじゃん…」
何の抵抗もなく、泣き叫ぶわけでもない秋桜を不思議に思った俺は、顔をあげた。
そこには、涙を流しながら、真っ直ぐ俺を見つめる秋桜がいた。