君に触れたくて…
「前から好きだったよ、秋桜ちゃんのこと」
一瞬、風の音が止んだ。
「お前から秋桜を奪ってやる」
恭平先輩が、なんで…
「俺はお前が、大嫌いだ」
不気味に微笑みながら、俺の目を見る。
秋桜が危ない!
俺の小さな脳ミソが危険を察知した。
しかし俺は助けに行けない。
何とかして…
しかし、体を強く縛られているため助けに行きたいけど、行けない。
こうなったら、恭介先輩を説得するしか…
「先輩」
「あ?」
「秋桜をどうするつもりですか」