君に触れたくて…
「ん?」
やばい…!
先輩が音に気付き、さらに俺に近づく。
「どこだよ」
俺の髪を掴み、狂った瞳で問い掛ける。
「さぁ?」
俺の態度にムカついたのか、何度も何度も腹を蹴ってきた。
やべぇ…俺が体力の限界かもな。
お願いだから秋桜、家でじっとしてて…
「はぁはぁ…おい!」
急に先輩が仲間を呼んだ。
「お前今から、宮路秋桜の家行け」
「はっ?」
「早くしろ!連れて来い」
やばい、まじでやばい…
俺は何も出来ないのか?