君に触れたくて…




先輩が俺の縄を解く。



ここで反撃…



そんなこと、今の俺には出来ない。



情けねぇ彼氏だよな…
彼女すら守れない。




「連れてきました」



「…理音」



「…っ…」




だめだ、見るな。



顔を見たら、決心が揺らぐから…




「秋桜…別れよう」




神様



こんな形でしか、秋桜を守れない俺を許してください。




秋桜

ごめんな…

最低な彼氏だよな…
許してくれ……



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