君に触れたくて…
あれから2ヶ月経ち、あたしは進路決めなどで忙しい学生生活を送ってる。
特に変わったこともない。
いや、あるかな…
理音がいなくなった。
もう…二度と会えない。
「宮路、次答えろ」
「……わかりません」
「はぁ…座れ」
今のあたしは脱け殻のよう。
勉強さえ、身に入らない。
「まだ忘れらんないの?」
「あ…りっちゃん」
「もう2ヶ月だよ?」
「…だね」
会えない彼を想い、泣いた。
会えない彼を想い、心が傷んだ。
愛されたいと心が叫ぶ。
もう一度、抱きしめられたいと…
「忘れなよ」
「…無理だよ、きっと」
うん、きっと無理。
忘れるなんて出来ない。
あの日心で誓ったから。