君に触れたくて…





「別れよう」




わかってたよ、本当の気持ち。



あなたの腫れた顔を見たら“嫌だ”なんて言えなかった。



あたしを守るための嘘。


彼は精一杯、あたしを守ってくれた。


たとえ自分が傷つこうとも。



毎日嫌になるほど、あの日の光景が夢に出てくる。




会いたいよ、
声が聞きたいよ…。



ねぇ今何してるの?


何を食べ、誰と話しをしてるの?



あたしの知らない貴方がどんどん増えていく。





もし…もし願いが叶うなら



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