君に触れたくて…




「秋桜」



もう一度、あなたの声で…



「聡くん…」



愛してる、と…



「どうしているの?」



「学校終わるの待ってた。…秋桜…帰ろう」



ぎゅっとあたしを抱き締める。



ほんわか匂う香りは、理音と同じ香水。




聡くん…



あなたは理音じゃないのに、重ねてしまってるよ。


ごめんね…



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