君に触れたくて…
打って数分で返事がきた。
《今日はあたしも実家にいるから、気にしないで》
俺は携帯を閉じ、ポケットにしまった。
「何飲む?」
「とりあえずビール」
「オッケー」
未成年だけど未成年に見えない俺達。
「どう、彼女できたん」
「さっぱりだわー(泣)告白されるけど、ピンとこねぇ」
「御愁傷様」
「お前は相変わらず冷たいよなぁ」
智樹と話してると、笑いが絶えない。
こいつは本当バカで面白い。
智樹はあえて、秋桜の話はしてこなかった。
「梨加さんと、どう?」
「あぁ、普通だよ」
「お前ら好き同士でもねぇのに、よく続くよな」
「続くっつっても2ヶ月だろ」