君に触れたくて…
俺はシャワーを浴びるため、風呂場へ向かった。
「ふぅ」
風呂から上がり、冷蔵庫の中の飲料水を飲む。
「…………」
1人だとやけに静かだ。
「秋桜…」
ふいに口から出た言葉。
自分でもびっくりした。
「どうしたんだ…俺」
俺はその名前を頭から消すために、テレビに集中した。
しかし忘れよう、忘れよう、と思うのとは裏腹に、彼女への想いはどんどん募っていくばかりだ。
本当最低な男だな…
梨加がいるのに…