君に触れたくて…
俺は寝ようと思い、布団へ潜った。
梨加がいないベッドは、冷たく寂しかった。
いつも梨加が先に入って温めてくれている。
俺にとって梨加はどんな存在なんだろう。
好き?
いや違う。
愛してる?
それも違う。
大切?
大切…なのかもな。
なんか久しぶりに色々考えた。
だからだろうか。
疲れていた俺は、静かに眠りに落ちて行った。
……………――――
コトコトと朝食を作る音と、味噌汁のいい匂いで目が覚めた。
梨加帰ってきたんだ。
眠たい目を擦りながら、ベッドから出る。
「おはよう」