君に触れたくて…
「…は?」
俺は声の主に驚いた。
な…んで…
「……美月」
なんで…お前がここにいるんだよ…
「なんで…」
「びっくり…した?」
「帰れよ」
「無理」
「は?」
「梨加に頼まれたんだもん」
そう言うと彼女は俺に抱きついてきた。
なんでお前が梨加を知ってるんだよ。
「わけが分からないって顔ね」
「説明しろよ」
「あたしは梨加の姉」
「……は?」
嘘だろ、おい…
「本当よ?梨加に聞いてみたら?」
確かに美月は俺や梨加より1つ年上だ。