君に触れたくて…
「いただきます」
オムライスはすごく美味しかった。
“また来ようね”って聡くんと約束した。
理音にも紹介したいな…
そんなことを思っていた時のことだった。
「理音~」
少し遠くから女の人の声が聞こえた。
えっ?りおん?
声のする方を見る。
そこには大人っぽい女の人と、腕を組んでお店に入ってくる、あたしの世界で一番愛しい人がいた。
「え…」
ただただ2人の姿を見ることしかできない。
やっと理音と会えたのに、こんな再会の仕方なんてないよ…
言葉で表せない感情が沸々と込み上げる。
「梨加…」
急に聡くんが口を開いた。