君に触れたくて…



「理音くんっ」


「遊ぼ♪」


「あたしとも~」



俺は女に尽きたことはない。
俺から求めなくても、
勝手に来て彼女気取りする。




「理音っ!!」


「なんだよ」



秋桜から呼ばれた。
それだけで俺の胸の鼓動は早くなる。




「掃除しなさいっ」


「…お前家政婦みてぇ」


「クスクス(笑)」




周りの女共が秋桜を見て笑う。


秋桜は恥ずかしかったのか、
顔を赤くして教室に戻っていった。




「あの子なに~」


「理音くんに馴れ馴れしいよね」


「ブスのくせに」



ドンッ!!


俺は壁を殴った。


秋桜の悪口を言うやつは許せねぇ。



「お前らのその性格の方がぶっさいく。
二度と俺に近づくな」


「えっ理音くんどーしたの」




女共は俺がキレた事に焦っている様子。


俺はそんな女共を無視し、教室に戻った。


一生懸命掃除をしている秋桜。
俺の存在に気付き、近寄ってきた。



「はい」



渡されたのはホウキ。




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