君に触れたくて…
近藤さんとの、くだらない会話が好きだった。
いつも俺を笑わせてくれ、ムードメーカー的な存在だった。
送別会も中盤にさしかかった頃
「こんばんはー」
3人の女が部屋へと入ってきた。
訳が分からない、俺と近藤さん。
「おぉ、来たか!」
社長が女達に向かって、手招きをしている。
「近藤!お前確か彼女いなかったよな」
「は、はい」
「ほら、彼女にしろ」
「い、いや…そんな急に…」
近藤さんは慌てふためいている。
「俺は用事でもう抜けないといけんがな、仲良くしろよ!じゃあな」
社長は近くにいた先輩に“これで払え”と札束を渡していた。