君に触れたくて…
「あれ?大人しくなったね?」
男は不気味に笑った。
あたしはもう、抵抗することをやめた。
「ほら、乗って~」
背中を無理に押され、車内に転がるようにして入れられる。
ボコッ
鈍い音と共に、さっきあたしを押し込んだ男が消えた。
え………?
それと同時に、ドアの向こうから、あたしの手を掴み車外へ出す。
「てめぇ…」
ボコッ
突然現れた人物に驚きながらも、その人は次から次へと男たちを倒していく。
「行くぞ!!」
その人はあたしの手を取り、走りだした。