君に触れたくて…
「えっバカじゃん?」
「うるせぇな(笑)誰かに迎え頼むから」
「わかった。迎え呼べる人いるの?」
「…わかんねぇ」
「バカだねー(笑)野宿して始発で帰れば?」
「それこそ勘弁」
「あははっ!あたしも誰かに頼んでみるよ」
「サンキュ、じゃあな」
電話を切って、俺は灰皿を探した。
あるわけねぇか…
「今の梨加さん…?」
「ん?あぁ」
「そっか…心配してた?」
「まぁな。それより灰皿ある?」
秋桜は台所に行き、ジュースの缶を持ってきた。
「サンキュ、ちょっと電話する」
俺は片っ端から知り合いに電話をかけた。
しかし、皆もう寝ている時間というのもあって、誰も電話に出ない。