君に触れたくて…
俺は自分の姿を見た。
ボクパンにTシャツという、何とも哀れな姿。
「あ゙ー」
めんどくせぇ!
まじでめんどくせぇ!
俺はクローゼットからジーンズを出し着た。
ピーンポーン
「……え」
やべぇ…
髪ペチャンコだし。
あぁ…
俺は半ば落ち込みぎみでドアを開けた。
「あ…こんにちは」
「…よぉ」
中に通し、お茶を出す。
「…………」
「…………」
「…今日どうした」
俺はあえて冷たく言い放つ。
いい加減、秋桜離れしないとな。
「あ…うん、ちょっと…」
「なに」
俺はベッドに寝転び、机の上の煙草に手を伸ばす。
カチッ
ライターの音がやけに大きく聞こえた。