君に触れたくて…




「あ!」



「どしたの?」




秋桜が不安そうに俺を見る。




「俺飲み物買うの忘れたわ」



「あたし、行ってくるよ」




そう言って秋桜が立ち上がる。




「いいよ、俺行く」



「いいから!あたしも買いたいものあるし」




秋桜は俺に微笑んだ。




「どうせお菓子だろ」



「なっ…違いますぅー!!」




秋桜は笑ってた。




最高の笑顔で、俺に…笑ってたんだ。




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