君に触れたくて…
いつもと違う理音。
悲しいよ…
人って急に変わっちゃうものなの?
「宮路…さん」
後ろから声がした。
振り返ると金本さんがいた。
「ど、どうしたの?」
「さっきは、ありがとう」
「あー、いいよ!」
「…あたし、ヤリ目なの知ってて付き合ってるから」
「…え?」
「だから心配しなくていいよ」
「知ってるって…そんなのダメだよ!」
「なんで?」
なんでって……
「よくないよ…」
「あたしはそれでもいいの。
だからもう、余計なことしないで。
あなたが悲しむ」
「…うん」
理音が何を考えてるのか、さっぱり分かんない…。
私は授業に出る気がなくなり、
結局昼休みまで屋上にいた。
食堂に行くと、理音と金本さんが一緒にご飯を食べている。
見るのが嫌だった。
「あたし、変だ…」
「どいてくんねぇ?」
「え?」