君に触れたくて…
誰?
って、あたし邪魔なんだ!
「ごめんなさいっ」
「え…秋桜ちゃんじゃん!」
「え?…そうですけど」
なんであたしの名前知ってるの?
あたしは知らないのに。
話しかけてきた人は、
いかにもチャラチャラしてそうな人だった。
金髪だし、ピアスいっぱいだし、理音と似たり寄ったりだ。
「一緒に飯食おうぜ」
「…はい?」
「いいから♪」
その人はあたしの手を掴むと、空いている席を探した。
「ここ空いてんじゃん」
その席は理音たちの横の席。
なんて運が悪いんだろう…
「はぁ」
「どうかした?」
「いや、何も」
「そう。何食う?」
食欲ないなぁ…
何食べよう。
「うどん」
「うどん?わかった」
その人は財布を持ち、カウンターまで行った。
え?お金…
ってか気まず…